夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

歌の凋落

「聞ける歌がなくなりました」と言われて何年にもなります。どの時代でも年をとると、若い人の新しい感性についていけなくなるから当然です。とはいえ、20世紀の歌と、その歌手のもつ力、歌の影響力を比べたら、今や風前の灯ともいえます。その理由について、私は相手に応じていろいろと答えてきました。いくつかあげてみると、

~カラオケが普及し、一般の人が歌う時代ですから

~ラジオやレコードの時代ほど耳が肥えていませんから

~あらゆる曲のパターンが出尽くしてしまいましたから

~小さい頃から歌に親しんでいませんから

~皆で歌える歌がなくなりましたから

~もっとおもしろくて楽しいことがたくさんありますから

~いい曲や歌い手が少なくなりましたから

 それぞれについて、異論もあることでしょう。残念なことに、定番だった「蛍の光」「仰げば尊し」「君が代」も習わなくなりました。皆が口ずさめる曲は、どのくらいあるのでしょう。「あの素晴らしい愛をもう一度」「翼をください」あたりまで遡るのでしょうか。

 

 流行するもの廃れるものは、時代と市場の動向によります。よりすぐれたものにすぐれた才能が結集したときに生まれます。そこは時代の産物も、市場はいつでも新たにつくれると思うのです。