美空ひばりは、玄人受け(プロから目標とされた)だけでなく、大衆受けし、死して十数年経ってもセールスは続いています。紛れもなく、日本を代表する偉大なアーティストです。これで国際的なヒットがあればと残念な限りです。歌は、その大衆性こそが、歌い手の知名度に表れているのです。
誰をあげるかで、聞く人の基準、判断がよくわかります。好き嫌いであげる人が多いのですが、プロでは、音程、リズム、発音の確かさでみる人、音質、発声でみる人もいます。歌には歌唱力とはいっても感情表現、感覚的なこと、聞く方の個人的な感情や育ちが入るので、なかなか客観的にならない評価しがたいものです。
私は、これまで出会っていない人、自分の人生と別のところにいた人に見本をとることを勧めています。
学ぶというのなら自分に入っていないものも学びたいものです。それは苦手や嫌いなタイプの歌手、トレーナーがもっていることが多いのです。となると複雑です。
・表現レベルに芸能としての歴史、浪曲―歌謡曲―JPOPS(日本)
・それに対するワールドミュージック、世界のPOPS
・大きなくくりでは、学校、小説家、歌、声優、お笑い、神話、詩、本―漫画―アニメ、演劇―映画、ラジオ―TV、レコード―CD-DVD、
世の移ろいにつれ、いろんなものの流行り廃りがあります。
そこに仕掛けるプロデューサー、それを受けとめたり流していく大衆、群衆、個衆(個人志向)と、一見すると、とりとめのないもののなかで、普遍的に共通しているものがあります。その根本を学ぶことを知ることが大切なのです。