夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

メニュ

伝えるにはシンプルにしなくてはなりません。シンプルだから、くり返しで質や深さということが感じられてくるのです。シンプルにあるものを説明すると複雑になります。わからなくなります。そこで、「息を吐いてろ」ということになるのです。

 今のレッスンや本では、それでは雑すぎるということで、丁寧に講釈します。そして、それらしきメニュをつくります。多くは自分の経験でなく、それを基に、形として整えたメニュとして出すことになります。

 ですから、メニュなどは、元より形です。何であれそこで行われていることでの深みが大切なのです。なのに、いつ知れず、何回何秒行うこと、などとマニュアル、つまり、やりやすい形になってしまうのです。

 そこには大した根拠も道理もありません。何もないというのではなく、これから使ってみて、気づいて考えて直していくように、そのために使ったら、という叩き台と思うことです。

 私が叩き台として出しているものをバイブルのように扱う人が出てきて困りました。メニュをやってみただけで、その効果や是非など論じられるわけなどないのです。投げた空き缶を、どのくらい価値があるか値踏みして騒いでいるようなものです。それで水をすくってこそ、使えるものとなるのです。体やその人自身を離れたところに、どんなメニュがあるものでしょうか。