毎日のトレーニングが成り立っているという感じも大切です。ただし、そこに頼りすぎるのも危険です。力任せを充実した感じに思うことも多いのです。今でなく将来に対して成り立っているかは予感するしかありません。
回数や量で再現の力をみるとよいときもあります。しかし、いつも再現できるようなやり方を覚えてしまうことで、くせとして固定してしまうことも多いのです。要は、精度です。
再現のプロセスをとらずに形をとる。声でいうと、カバーリングするといっても、ほとんどがくせ声なのです。そこで作品がつくれたり評価されてしまうからたちが悪いのです。これは、最悪の状態で失敗を回避する保険です。
ここで言う再現とは、固定するのでなく、常に動いて、結果としてピタッと同じような形をとっているようにみえるということです。同じということが絶対条件ではありません。そういう意味では伝統と似ています。
固定したものの方が、細かく見るとぶれてしまうのです。動いているからこそ、定まらないので活きるのです。変じるのです、そういうプロセスには時間をかけることです。