夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

レベルの向上

カラオケの人の歌のうまさは、あるところまでは練習量での慣れです。その後は、時間と上達が必ずしも比例しないのです。つまり、年齢や練習量に対し、キャリアや実力は、別のものになっていくのです。

 疲れるほどのトレーニングで精神を乱さず、集中力をつなぎ、フォームの把握にとことん厳しかった少数の人が、脱力できてよい結果を残します。そうでない大半の人は、脱力すると崩れたフォームになっていくのです。そうなる前にコーチがストップをかけた方がよいのです。

 バッティングセンターの使い方として、4球みて1球打つ。歌は10回聴いて1回歌う。これは量の時代から質へ入るレベルのときにアドバイスします。つまり、何十球打ったとか、何十曲歌ったという量と時間だけでの充実感、満足感で終わることを戒めるのです。目的を間違えないことです。大切なことは、今のレベルをどう上げるかです。

 となると、コツや技術ではなく、呼吸が全ての根源です。それが未熟かつ浅いものになったがゆえに、歌は力を失いました。お笑い芸人が天下をとりつつありますが、それは、ネタの力だけでなく、まさに声力、深い呼吸の力なのです。