夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

ノウハウの浅さ

大体において、頭を使うと、ものごとは分かれてしまいます。その間を行ったり来たりして迷うわけです。高く出すと大きく出ない、大きく出すと丁寧にできない、小さく出すとピッチがゆらぐ…、本当はそこでの問題ではないのです。

 理詰めで考えて、その間にメニュをつくると解決することもあります。A―Bの間にたくさんのメニュをつくって、ギャップがなくなるように埋めていくのはわかりやすい解決法、つまりノウハウです。いくつか紹介してきました。

 しかし、本当はA、Bは対立するものでなく、解決もその間にあるものではないのです。でも、早くカバーしたければ、それも一つの方法です。本当は一時しのぎの処方で、根本的な解決にはならないことが多いのです。

 すぐに、どちらかをよい、どちらかを悪いと決めつけてしまっていることが少なくありません。

発声として、アはよいが、イがよくないなら、アとイを混ぜたような音を間に入れて詰めていくとよいというのは、A-Bの間を詰める処理法です。しかし、本当にアがよければイもよいのです。アにこだわったら、イもよくなるのです。

あまり違いにこだわると、失敗やミスを恐れることになります。すると、構えもフォームも呼吸も浅くなり、最低の条件を満たせなくなり、できなくなるのです。