自分の生まれや育ち、そこで聞いてきた歌とそうでないものとは、受け止め方が違うのは、当然のことです。その時点で聞かなかったとしても、同じ時代の歌なら似ているので、後に知ったとしても入り込みやすい。そんなことで、その人の好きなジャンルやフィールドがつくられていきます。
これまで好きで聞いていてもその歌に飽きることもあれば、突然、あまり聞いていなかったり好きでなかった歌が好きになることもあります。いつの間にかということもあります。
そして、10代のころまでに実際に聞いた歌も、その後に知ったその当時の歌も混ざっていくのです。親の撮ったアルバムの写真と、自分の記憶との区別が曖昧なように、です。