昔よりも疲れるようになったとか、喉が痛むことが多くなった、フォームが保てないとしたら、それは筋肉の量が少なくなって体が支えられなくなってきたからかもしれません。負担が大きくなり、緊張が続くからです。
右利きなら右の方が筋肉量が多いでしょう。カバンは片手だけでなく交互に持ちましょうと言われます。パソコンもスマホも利き腕中心なので偏る原因ですが、それを逆の方でもやってバランスをとりましょう。重量として重力の負担は同じなので、バランス調整よりも鍛練して、筋肉量を増やすことが解決策です。
こういうことは、私がいつもヴォイトレで述べていることと同じです。一言で、器といっていますが、この場合、例えば「2時間立っていること」ことで考えます。フルでステージをやる人ならリハーサルや動くことも考え、これを最低条件とします。それが平気な人と30分できつい人がいます。30分できつい人は、足や首肩までも早く疲れ、痛くなるでしょう。いくら左右のバランスを均等にしても1時間立てるようになるわけではありません。2時間になると、同じことが起きます。調整してもよくなりません。もう調整しているからです。この場合、鍛えて、2時間耐えられる筋力、つまり、その器を大きくすることしかないのです。
体は、これほどわかりやすいのです。なのに、そのように疑問に思って聞く人が多いということは、問題にさえなっていないわけです。声は、さらに複雑です。こういうふうにシンプルに考えるべきです。よく、いきなり響きを上にあててとか、奥を開けてとかやっているわけです。
器のない人は、器をおおきくしなければ、大して変わりようもありません。器をより大きくするか、そこで調整するかはどう考えるかです。
トレーニングは、呼吸一つとっても、大きい方がより有利ということで、必要に応じて力をつけておくためにやると思うと迷わないです。