最初にやり方から入ると、やり方として残るから、あとの障害になる点、いや、障害とわからなくなる点でよくないということです。取り除くことをあらかじめ考えていたというなら別ですが、それはそれでよくはないでしょう、計算づくになるからです。
他のところを悪者にしてはよくないので、ここを例に述べると「ブレスヴォイストレーニング法や研究所のやり方でやろうとするとうまくいかなくなる。しかし、他のところのやり方ではうまくいく」とします。これは、なまじ嘘ではありません。そういうときのうまくいくとは、バランスのことだからです。こういうケースのバランスというのは、欠点を隠すことです。うまくいくのは、うまく欠点を隠したということです。それをレッスンの目的と思う人が増えました。それは一時のプロセスとしてはよくても、最終目的、これをハイレベルにとればですが、そのプロセスからそれてしまうのです。