男性が、ファルセットや裏声でヴォイトレするのと、声域は全く逆ですが、離れていることでは同じことです。普段の発声から離れているから、柔軟性を取り戻すきっかけになるということでは同じなのです。裏声と同じく、低い声は、人によっては、より声帯の理想的な使い方にアプローチできる域です。まさに革命的な発想?ですが。
一部の声楽家はこれで大きな効果をあげています。地声ですから、声帯がきちんと合わさったところでのコントロールを学べるからです。ここをトレーナーの多くは苦手として、また喉声だと勘違いしているのです。そのあたりの経緯は、私の本(「読むだけ…」)に詳しいです。