声の器を大きくするにも、いろんな考え方があります。声を要素として分けると4つくらいに捉えられています。1.声域 高―低、2.声量 大-小、3.音色(共鳴、倍音)、4.時間、長さ 長-短、そして、それを支えるものとして1.体、2.息、3.発声、4.共鳴というのがあります。
器として、1.いまどのくらいもっているのか、2.どのくらいになれるのか、3.どのくらい必要なのか、どこまでの範囲を器というのか、などは、個々でなくては伝えにくい問題です。私は、2つの器を大きくする可能性から考えています。もちろん、必要なところまででよいともいえますが、大きく余力がある方が表現力は大きく、不調にも耐えられるからです。