a.基礎 今の器
b.器の応用
c.器の外 c1.何とか c2.かなり無理 c3.できない
これは声域のことでなく、質のことです。
発声のできていない歌い手は、a、bがなく、c1のくせで歌っているのです。
これを流用すると、よくある高い声の出し方が説明しやすいです。大半はa、bをも無視して、c1をc2かc3からもってきているのです。a、bに手をつけていない。声域は変わりますが、基本は身につかないのです。4、5年もやって身についたと思っている人は、その先の可能性がないとなる。初心者のときよりもよくなっていないのです。この国では、初心者の大半もヴォイトレでそうなっていくのです。どうして伸びていくのかよりも、どうして皆、伸び悩んでいくのかを学ぶ方とよいでしょう。☆
これを、音感、音程や高音で例えていうとわかりやすいでしょう。器の外のcは一つの音を聞いて何とかそれにあてているレベル、bはメロディのなかで多少ぶれても間違えはしないレベル、aは声を出したらすべて最高に心地よいピッチしか出てこないレベル、となると、c.アマチュア、b.プロ、a.一流のレベルというようなものです。普通、人が考えるのと逆になっているのです。