2つに分けてみるのはものごとを捉えるときに、納得しやすい方法です。わかるは分けるからきたことばです。もちろん、わかることができることではありません。わかること自体は悪いことではないのですが、わかると思うことによって分けてしまったことを忘れてしまう、どちらか一方だけにしか目を向けなくなりがちなことに気をつけることです。
わかることとできることとは違います。わからなくなくともできる方が、はるかによいのです。トレーナーは、説明を強いられることがありますが、アーティストは、作品で示せばよいのです。どうしてできたのかわからない作品の方がよいことが多いです。
わかりたいから人は分けようとするのですが、分けたときに一方に偏り、他方を忘れてしまう、無視したり遠ざけてしまうのです。そうすると、奥行きがなく、深められずに大したものにならないのです。器が大きくならないということになります。それが基本が身につかないということです。