ここでは、ステージ実習やオーディションを目指す人も、ほとんどのケースではマイクを使いません(本人の希望があれば使います)。
マイクのないところで声をみる、これだけで、カラオケを使って教えるトレーニングとかなり違ってきます(実際は、ステージ実習やマイクを使うカラオケ指導もしています)。
カラオケにも最近はヴォイトレが入りました。マイクを使わないトレーニングも行われているようですが、1、2年で1、2割うまくなって(なかには3年で3割くらいうまくいく人もいますが)あとの10年はそのまた1、2割くらいしか伸びないか、却って衰えているのではないでしょうか。
声については、歌がうまく聞こえるようになっていくと気づきにくいのです。☆
それは、今の若手のプロ歌手(といっても私からみると、ここ30年くらいの傾向ですが)のデビュー後のプロセスと似ています。下手な時期がない、荒削りな時期がない、最初からうまく歌えてしまっているのです。ということは、本人も客もヴォイストレーナーも、その傾向にどっぷりつかっているということです。