カラオケの点数を上げる目的であれば、そのヴォーカルアドバイザーは、結果として、私がカラオケの本で述べたプロセスや価値観をとっています。そこで私と対立や矛盾するところは少ないでしょう。研究所にも、そういう目的でくる人もいるので、そこへは充分対処できるようにしています。カラオケ、ハモネプ、合唱などは、ポップスでもミュージカルと似て、声楽出身のトレーナーが向いていると考えています。
歌手もトレーナーも世につれ、です。
カラオケで日本人の歌がよくなったのでしょうか、声が伸びたのでしょうか。カラオケの普及の効果は、聴くだけになりかけた歌を一般の人に取り戻したといえます。しかし、その普及が層の厚さとなり、すぐれた芸として表現としての歌や声を生み出す土壌とは、なってはいないようです。