心を扱うカウンセラーの半分は、かつてカウンセリングを受けてよくなった人、あとの半分は、まだよくならない人、病んでいる人と思うことがあります。それに対し、フィジカルトレーナーやヴォイストレーナーは、大体において明るくて元気でよいと思っています。
覇気やパワーが人を動かすのです。それが足らない人は、パワーを増量するか、せめて相手の前では集中して絞り込んで、最大に使わなくてはなりません。惜しみなく使い切っているうちにキャパも広がるものです。
医者が本当にその責任を果たしていたら、病人は減るはずです。カウンセラーもヴォイストレーナーも同じです。でもクライアントがどんどん増えているのは、どうしてでしょう。歌手や役者がますます食べられなくなっているのはどうしてでしょう。それは、効果を上げていないことと認めた方がよいでしょう。このままでは、病人や薬の売り上げを増やす病院と製薬メーカーと同じです。大きく変革が求められているのです。