かつて、日本人は、ものと心の区別をしないでいたので、ものによって心をコントロールできました。死にたい、というとき深呼吸で落ち着いて逃れたというようなことです。
ところがメールやネットで外のことを捉え、そのまま、外への要求がエスカレートするのは、症状を悪化させかねないのです。
声について、そういう知識で問題に対処させるのもトレーナーです。話を聞いて受け止めて、不安定で内省できない相手を落ち着かせつつ、問題を整理するのです。そして何よりも悪い想像を切らせることです。
話し方教室は、かつて対人恐怖症や赤面恐怖症の人が、よく行っていました。1970年代の境界例も解離性障害に変わると、多重人格者などが多く現れるようになりました。やがてこれは、発達障害に替わられます。もはや主体のなさです。
内外の区別がつきにくい社会では、自分の内面と向き合いにくいのです。それは、甲状腺疾患などにもみられるようです。サービス産業全盛となり、人を相手にする仕事が増えたためでもあります。