歌を中心とした音楽的な方向は、声の共鳴が基本となります。共鳴には、いろんな要素が含まれています。
まずは、母音、これは口内、舌の位置で変化します。ここでの母音は日本語だけでなく、世界共通の母音、つまり、子音でないものです。
子音は、調音点で調音法をもって出します。無声音だけでなく、有声音もあります。すべて共鳴や吐く息に対し、加工、つまり妨害、邪魔することで音を発するのが子音です。ですから、子音の発声が入るところから共鳴は妨げられたりくせがついたりするわけです。
ことば、せりふは、喉を疲れさせます。子音の瞬時の発音と、母音の持続的な共鳴のどちらが疲れるかは、どうみるかにもよりますが…。母音で歌うのは、劇団四季の練習法として取り上げられることがありますが、ヴォーカリーズ母音唱法として昔からあります。