夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

荒削り

昔は、若くて荒削りな人が成長するというのは自明でした。それは、自ら早くとか大きな壁にぶつかり、修正し学んでいくからです。リスクを知り、限界を知り、自分を知ったから、人には見えない先に行けたのです。最低限のセンスはあったからでしょうか。

いえ、時間をかけたから、わからなくても体得できたのです。今は、その前に止めてしまう、まとめてしまう、引きさがる、方向をすぐ変えてしまうのです。本人が行きづまり、迷い、考えるまえに、頭のよいトレーナーが方法を変えてしまうのです。よくない例として述べています。残念なことに、他の人に教えられて、そうしてしまう人が多いのです。

 センスの伴わない人が荒削りでやると、やるほど、力がつくほど、荒っぽくなり、喉にも異常をきたします(それだけなのかどうかは、人にもよりますから、そうとも言えませんが)。そういう人ばかりみていると、トレーナーも早めにアドバイスせざるをえません。

 同じようにくり返せない、やりにくい、痛いなどいうのは、修正への警告です。再現性がないからです。そこで加減を覚えていくのは楽器でも同じです。今の世の中、「思い切ってやれと言われて思いっ切りやって、喉を壊した、責任をとれ」などと言う人も出てきかねません。トレーナーも、自主規制しているのかもしれません。

 いくつかのチェック法を述べました。大きく出すことや喉を壊すことを目的にしないこと、休みを入れること、調子に応じて練習時間を考えること。疲れは要注意、痛みは非常時の警告です。