夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

チェックとトレーニング☆☆

オリジナリティも、いくつかに分けてみています。表現にも、声にも、歌にも、せりふにも、それぞれにあるということです。

 あえて声だけをみるトレーナーにはすぐれた人が多いです。しかし、その指導だけでは、心身の解放の域に留まり、そこを出られないことがあります。呼吸、体を中心にみるトレーナーも同じです。しかし、そういうトレーナーこそ、まさに声のトレーナーでもあるわけです。そういうケースでは、他の分野のプロと組めばよいのです。

 それと比べるなら、歌のトレーナーやステージのトレーナーは、声そのものをあまりにみていないといえます。声を選ぶこと、つまり、切り捨てることはしても、そこから育てる、創ることはしていないのです。せりふの言い方、間、歌い方や声の使い方を優先したり、心とか表現として指摘はしても、結果として、技巧のチェックなのです。

 なかには、メンタル面だけで指導する人もいます。それでも声の見せ方は変わるからです。そこには、モティベーションを上げるタイプと、緊張緩和を優先するタイプがいます。心の状態を安定させて声を取り出すところは、ヒーラーに近いともいえるでしょう。ヒーリングは、トレーニングでなく、今の状態での状況改善です。本人の安心が自信になるということです。実力にはなりません。

 チェックとは、今の状態、状況への判断にすぎないのです。そこから最良の声を選ぶのは過去のプロセスへのアプローチになります。トレーニングとしてのレッスンは将来のプロセスを導くものなのに、ほとんどそれがなされていないのです。トレーニングで、声そのものが大きく変わることを念頭に置いていないからです。

 とことん考えると、もっとも大切なのは、オリジナリティをどこにみるかなのです。それを第一優先に絞り込み、それを出せる補強をしていくことで第一歩なのです。誰もが退屈しないものだけが、ものになる可能性があるのです。一本調子にならないメリハリ、パワー、インパクトです。そこで声の力がものをいうのです。