「悪い頭は使うな」と言うのは、使ってもうまくいかなかったら使うな、ということです。最初から使うな、ではありません。使えないのを知るために、大いに使えばよいのです。
心身も頭も、自分に限界を感じて、他人のレッスンを受けたら素直になれるからです。考えないことが考えるよりも大切なこともあることを知ってください。
悪い方へ考えたり、悪い知らせばかり集めたりするのは、自分を悪くすることです。なのに、人生をそうして、自らの努力を棒に振っている人、自分の可能性を潰すことに尽力しているかのような人をよくみるのです。がんばるのにも、方向が決定的に大切です。
よいものを得るとき、次元を一つ高めるときは、大して何も考えてはいないのです。考えると、いつもの自分で考えるからです。やるだけのことをやりつつ、そういうワープを待つことです。結果をつきつけられにくいアート、そのなかでも、もっともわかりにくい歌や声ではなおさらです。
