夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

プロとの基準☆☆

オリジナリナルのフレーズをみるには、せりふや歌に応用させて判断します。

 歌い手のなかには、本人の世界観をそのままぶつけてくる人もいます。それはそれでよいのですが、私はプロセスとして、オリジナルのフレーズの組み合わせの結果としての歌としてみています。いえ、現実には、そのようにみる方がよいのです。

日本の歌手で一曲は大きすぎるのです。つまり、手におえない、それなら、たった一つでもよいフレーズがあれば、それを充分に活かします。その前後は、その組み立てでフォローして、そのフレーズを活かせていればよしとするのです(かつてのオペラ歌手の声の饗宴のように、です。これは最高音フレーズだけを聞くというような意味です)。

 そのときは、動きと音色、つまり、線とタッチをみます。そのルールをみます。誰かのルールでなく、本人が創り上げたルールをみるのです。それを本人が最後まで貫徹させているのかを判断します。それについて、アドバイスを行います。本人のレベルに関係なくハイレベルなレッスンです。

 スピード、運動量、つながり、声の大小、強弱、クレッシェンド、デクレッシェンドなどに至るまで、一つの作品としての絵画が描けているのかを追求します。伝わるのか、何が欠けたり逸れているのか。

 ですから、どこがダメとかでなく、ここがこういくなら、そこはこうなる方がよい、なるべきだというアドバイスになるのです。一つのことばに一つのコメント、いや、一つの音に一つのコメントが付くほど、細かく、具体的に判断して、ことばにします。プロに対しては、ただの好み、価値観の違いでの指摘では、レッスンは成立しないからです。感覚の伝達と論理が必要となるのです。そんなことを、私は他の専門家の専門以外のことへのコメントに、ときに感じます。