どこをどう聞くかで、その人の今の器がわかります。「どこを」とは、「何を」、ということです。問いが初心者レベルなら、やはり初心者なのです。
「知りたいなら、すべてそのレベルでの答えを知ったらよい」というのが、研究所のQ&Aブログです。でも答えでなく、問いを一覧にしていると思っていただくと嬉しいです。
答えてもらった。だからって何なんだ、何が変わった。変わっていないでしょう。ならどうする、に行かせたいのです。親切すぎるのがよくないと思いつつも先をみるように、と。
あらぬ方向をみている人が結構、多い。みても気づいていない人も多い。答えがどこかに落ちているものと思っているからです。誰かがくれるもの、お金で買えるものと思っているのです。人の答えなど使えないのに、暗記という、まね学習を勉強として育てられてきたからです。しかし、社会人になってまでカンニングですか。先生もまねしなさいと言う。それもありですが、それは深まるためです。メニュや方法を収集するためではないのです。
最初はわからない、あたりまえです。最初のレッスンで「わかりました」「できました」と言われるとがっかりもします。この「褒めて伸ばす」風潮全盛の世の中で、否定するのも大人げない。まずはレッスンにしなくては、と思うので、私はスルーしています。先生を褒めて伸ばそうとしているのかもしれませんが。
「わかった」とか「できた」を褒めるって、そもそも、上下関係への従属の確認でしょ、って鋭すぎますか。それは、「わからない」「できません」となって、本当のレッスンがスタートするのです。