あるトレーナーのレッスンで、声の状態が悪くなり、次のトレーナーのレッスンが丁寧にできなかった。稀にそういうケースがあります。即効的な解決は、2番目のトレーナーだけにして、丁寧なレッスンを行うことです。それは、今の日本の声楽家やヴォイストレーナーが、何より優先するローリスク中心の考え方です。
で、2、3年経ったとき、同じシチュエーションを与えてみて同じ結果だとしたら、どうでしょう。そのときには、最初のトレーナーのレッスンで声の状態が悪くならなくなったとか、次のトレーナーのレッスンでは丁寧にできるように戻せたというようになって初めて、実力がついた、器が大きくなったといえるのではありませんか。同じシチュエーションで最初からそのようにできる人もいるのです。