「わかったら終わりでしょう」と言っても、わかったつもりでいる人が多いのです。長続きするには、常にもっとわからないことに気づいていかなくてはなりません。人も、ものも、芸も奥深いものです。わかりたいからわかろうとして、どんどんとわからなくなって、でも、わからずに究めていくのでしょう。
わからないことは、人を惹きつけます。調べればすぐわかることなど、こうも簡単に調べられる時代となっては、つまらないことです。調べたところで、本当の答えではないことも多いのです。どんなものにも、必ず、その先、その奥があります。