そういうことで、ヴォイトレが第一にリラックスを目的としてのノウハウになってきたともいえます。つまり、普段通りの状況をゼロにして、緊張して固くなり力んだのをマイナスとみて、そこをゼロに戻すということです。
私は、それはヴォイトレよりも呼吸やメンタルトレーニングで戻すことが充分できると思います。
そういう点で、あなたのしぜんなリラックスした声は、これまたよく使われる、「自分の声」「本当の声」「本物の声」などとは、異なると思います。いうならば、ニュートラル、ゼロの声であり、スタートラインに過ぎないのです。
レッスンでふだんからの声のくせをマイナスとしてとることはあります。性格、環境、特に家庭も含めた対人関係での影響からつくってきた口調によるものも多いです。まずは、自分の声をよく聞いてみることからです。