「両手(隻手)を叩いてどちらの手が鳴ったか」という公案があります。声も、少しずつ表層を剥いでいかないと芯は出てきません。特に女子アナやアニメの声優さんは、表層の上に塗料を塗ったような感じですから、けっこう大変です。今の日本の社会では、メッキが厚く柔軟性に欠けた声だらけです。
そういう人ほど、ここにいらっしゃるのです。なぜなら、声優の教室や声楽のトレーナーでは、次のことが欠けていて、うまく対処できていないことが多いからです。ざっとあげると次のような要素です。
1.声の芯(通る声)
2.強い声 大きな声(声量)
3.耐久性のある声、ハスキーでも使える声(タフさ)
4.太い声 低い声(個性的な音色、太さ、低さ)
5.柔軟で表現力のある声(応用力)
6.一声でその人とわかる声(個性)