私のレッスンでは、主体的になるのを待ちます。根比べです。しかし、親切な人が「こうしたら早いよ」などと言うと、そこへ流れてしまう人もいるのです。それも、本人の判断であり、アプローチの一つですから自由です。研究所のなかでも、そういう試行ができるように、懐を深く広くしました。
教えられたいという人には、まずは、始めることが大切なので、私も、かなり寛容になってきました。
よいレッスンとは、本人がアーティストやトレーナーをスキャンしつつ、自らがそれと異なるものを出し、最後は、その声のフレーズで説得させることです。つまり、トレーナーも叩き台、基準としてあるのです。