夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に  バックナンバーは「夢実現・目的達成のための考え方と心身声のトレーニング」をご覧ください http://bvt.txt-nifty.com/trainersen/

基準―長さ

基準を具体的に示すようにします。例えば、ロングトーンで10秒、15秒と声を伸ばしていくと、どのくらい均質にコントロールできるか、しぜんなビブラートがかかっているかで、ほぼキャリアと質がわかります。できているつもりの人も徹底して、そこを掘り下げていくとよいです。

 1日1000回やったらできるようになるかといったら、できません。本人ができたと思っても、ちゃんとしたトレーナーなら認めないでしょう。ところが現実には、その秒数伸ばせただけでOKと言ってしまうレベルで、ヴォイトレのほとんどは行われています。マイクがあればリヴァーブをかけたら、済むからです。

 どこかで、2、3年、ヴォイトレをやってきました、と言う人も、20秒ほどのロングトーンさえまともにできません。音大の声楽科目の4年生あたりや、劇団四季のオーディションに通るくらいの人ならできるでしょう。としたら、それも、一つの目安です。

 できない―できるを区分けしないと、レッスンは進めにくいので、どうしてもそういうことでみてしまいがちでが、本当は、20秒のロングトーンは絶対必要条件ではなく、挑戦課題、チェックにすぎないのです。

 できるというのも、よりハードルを上げて評価したらできていない。この「できていない」を本人がどこまでつかんでいるかです。5秒や10秒ではできたと思い、音質の判断がつかない人が多いので、15秒以上で挑んで、呼吸と発声(共鳴)の力を伸ばしていくというのは、わかりやすいアプローチです。

 カラオケのエコーは、誰でも10回もくり返せば、うまくつなげてくれる。それは、できたのでなく、カバーした=ごまかしたのです。小さく口先でぼそぼそ出す方が15秒つなげられます。カラオケにごまかしも本当もないでしょう。楽しくないことをする必要もない。これが、そのままステージになりつつあるような現状では、基準が低くなるどころか、なくなるのも無理はありません。私がトレーニングの逆というのは、こういうことです。