夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

日本の客の甘さ

多くのレッスンやステージを合わせても2、3年に2、3人、2、3曲出ればよいのです。

 すぐれたヴォーカリストは、お客の求める歌のステージをスキャンして、その上をいきますからヒットします。ところが客がそれなり厳しくないと、一流の客がいないと、スキャン能力も育たないし、スキャンしてもよいものになりません。

 そういう意味では、日本は、無名からデビューのときに、もっとも客が厳しいともいえます。3年、5年経つと、とても甘くなる。周りにファンしかいなくなるのと、そのファンがとてもやさしいからです。歌を聴きにくるのでなく、歌手に会いにくるからです。そういった国ですから、ヴォーカリストもそのラインを辿って、実力の保持に、守りに専念するようになります。ショービジネスの厳しい国では、そう考えたとたん、脱落してしまうはずです。

 会えるだけで嬉しいファンが増えると、会うことのスキャニングになるわけです。スポーツなどでは、ファンは長くなるほど目も肥え厳しくもなるのに…。なぜかというのは、私のものを昔から読んでいる人にはわかると思います。