クラシック音楽で確立された楽譜は、音の高さとその経緯(時間)を表しています。リズム(この場合、長さ)とピッチ(音高)は表記できても、音量、さらに音質はわかりにくいのです。神楽、民謡、わらべ歌や邦楽は、後者を優先します。日本の歌はことば、詞中心であったからです。日本では混じったため、記譜では、あまりうまく伝えられないのです。
しかし、欧米化政策により、音大の出身者、欧米を崇拝した歌手やトレーナーは、前者を中心に学びました。向こうでは、前者はすでにできている、身についているから、後者で勝負しているというのに、そこまで追い付けなかったのです。
劇団四季は、前者に加え、日本語の発音明瞭化というのを第3の要素を徹底しました。後者については、日本の音大生レベルで充分としているようにみえます。しかし、中国や韓国からの人で補っているようです。