夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

応用と基礎

その点では、医師も応用としてのヴォイトレも、基礎とは対極にあるということです。医療は基礎のようですが、そこでの治療や予防は、応用なのです。「○○法」とか「○○の技」などと同じです。

 本当に基礎からスタートできる人はとても少ないのです。最初は応用して目先の効果を見せないと、トレーナーとしての信頼関係も築けないことも少なくありません。浅はかな世の中になりました。トレーナーも自在の境地であれば、今すぐ全てを解決できる人もいるのでしょうが、それはマジシャンです。トレーナーは、トレーニングでよくする、そのトレーニングをさせる人のことです。

 最近は、いらっしゃる人のなかで、本人もやっていることもありますが、ヒーリング、セラピー的なことで声に対応している例があります。やっていることはマインドコントロール、スピリチュアルで声や歌など、声以上のことに施術する人がいます。

私のヴォイトレではメントレ(メンタルトレーニング)に入るものの一種です。カウンセリング、コーチングとして対しています。

 しかし、これは地力がつくのではありません。心のコントロールや考え方の訓練ではモティベーションと自信の回復が主です。昔の話し方教室のように、大勢の人前に慣れさせることで、よくなるといったことです。それは声をよくする手段のなかで、もっとも応用的なものと私は位置づけています。力が100の人に70パーセントで球を仕上げさせていくものです。

 それは声だけでなく自分を守るモノであって、他に働きかける力を得ていくものではありません。要は、先生だけがカリスマとして、弟子を支配する構造をとりがちです。でも、そのコミュニティで生きていきたい人もいるので、あとはご自由に、です。