夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

基礎に戻す

それでは、根本的な解決として、応用でなく基礎に戻してから応用する方向で述べます。イメージとしては、器を大きくするのです。そのときに、声でみるのか歌でみるのかは違ってくるのです。

 私は声を基礎、歌を応用としています。しかし、クラシック、ともかく、邦楽、ポップスは、歌声を基礎という考えをとらざるをえないこともあります。プロ歌手の声がよくない、話声は素人ということは、新しくないどころか当たり前になって久しいからです。クラシックではテノールの話し声はひどいというケースもありますが、一流となると必ずしもそうではないと思います。これはまたの機会に。

 そこは、日本の声楽家よりは役者の声をベースにと始めた私が、今、歌声のベースを声楽家のトレーナーの協力で育てているのです。4半世紀の時の流れと歌の変容を感じざるをえません。むしろ、その矛盾に研究所で分担し彼らに任せたといえるかもしれません。劇団の役者の声も浅くなり、ミュージカルの方が人気となり、というものも背景にありましょう。