夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

10代のプロ

10代の天才歌手やアイドル、これは、プロダクションのトレーナーや演出家の調整レベルを配慮します。日本の場合、一度売れると実力が伴わなくてもやっていけるのは、楽なようで怖いことです。なぜなら、力がつかなくてももつので、力をつける必要性が突きつけられないからです。衰えていくのにさえ自覚がない人が多いのです。

 力にも、能力、実力、基礎力、応用力といろいろあります。でも、歌の好き嫌い、音楽的なフィーリングではみても、声でみる人は少ないのです。応用でみて応用で修正して、不足を感じたら体力を補強する程度で、基礎を固めないまま20代も終わってしまうのです。

日本のように、ルックスメインで歌手も声優も役者もアナウンサーも、アイドルタレントの基準で選ぶところではなおさらです。女優などにも多いパターンです。

 つまり、カラオケでできてしまう、マイクとエレキの助けでもってしまうゆえに、声の基礎などで省みる余裕も必要もないのです。ある意味で、ビギナーズラックや一発屋に似ています。自ら把握し、再現し、応用し、基礎をつくり、考え判断するというしっかりしたプロセスがないものは、何かあると崩れるのも早いのです。しかも、立ち直りにくい。長く活動はできないのです。

 やがて30、40、50代で声の問題が大きく表面化してくるのですが、それは、本当は10代、20代ですでに現れていたものです。どこかで年月をかけて基礎づくりに専念できたかどうかが問われるのです。