私は、「アー」という一言、一声の違いに気づき、特に海外の人との差から、研究所を創設しました。最初は、声のパワーの違いでしか理解できなかったとはいえ、そこは伝わるということですから、間違ってはいなかったわけです。声の要素のなかで、声量はベースでありヴォイトレのコアです。なんといっても、声がしっかりと通って聞こえなくては、歌もせりふも伝わらないのです。
しかし、声量そのものが器ではないし、声の大きさや強さが歌ではありません。ここに来る人が、歌手から役者や声優(アニメよりも洋画吹き替え)に需要が多くなっていったのも、そのためでしょう。