本当の基本は、いろんな考え方がありますが、分野やジャンルを超えるのです。それは、この30年くらいの日本におけるお笑い芸人の声力の強さと彼らのあらゆる分野への進出で証明されています。
歌手や声優など職でなく、人一人の人間としてのレベルで捉えてみることです。あらゆる動きが現象だけで左右されているかのようになっています。それをみている本人やその背後にあるものでなく、発声だけのところだけを見ている、森でなく木を、トータルでなく部分を見てしまっているのです。ですから問題の捉え方からレベル、次元を変えなくてはいけないのです。
今、問題としていることは本当の問題ではないのに、それに囚われているとどうにもならないし、どうにかなっても本当には解決しないということです。
問題の取り上げ方が間違っているとは言いませんが、先に限界を設けて、その中で行うために、本来の可能性を狭めているのです。
目的を、ピーク時の力に戻してそれでくり返すだけにしている、ということです。次元、レベルを上げていくには、必要性、目的を高くとらなくては大きく変わりようもないのです。
今そこに限界を設けてどうするのでしょうか。私の言う、「早く限界にする」というのは、もっと先に最高のレベル、心身を使い切ったところでの限界です。そこでの問題を解決して次元をアップするというところです。学校のテストと実社会の問題を混同するようなことにしないでほしいのです。