長期的にみて本当の基本づくりをしているトレーナーのやり方を、そうでないトレーナーが否定するのは簡単です。トレーニングをしたら
1.発音が悪くなった。
2.高いところが出にくくなった。
音程、リズムが悪くなった、のりがなくなった、暗くつまらなくなった、カラオケの点数が下がった、裏声ファルセットが…、その切り替えが…、声量が…、何とでも言えます。
声そのものをトレーニングしているときに、それ以外のことも同時にキープできるとは限りません。むしろ総合的なバランスは崩れます。言い換えると、それをとろうとする限り、大きく変わりようがないのです。
多くのトレーナーは、レッスンで、一時的にでもよくなくなったということがないように考えてやらざるをえません。そこで、それぞれ少しずつよくする、応用で応用力をつけようとしているのです。それは、歌を歌うことで直そうとしていることと同じなのです。
歌っていない人は、歌わせたら慣れた分よくなります。慣れた分、早く限界がきます。そのまま無理したり、そのくせを少しとっても1、2割よくなって頭うちです。早くよくなってそこから伸び悩むと言っている通りです。