夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

否定論

ヴォイトレ否定論について述べます。ヴォイストレーナーにも、呼吸トレーニングや筋力トレーニングを否定する人がいます。それが、この問題をさらにややこしくしているのです。それを言うなら、私はヴォイトレそのものを否定しているともいえます。だから、ヴォイトレは必要悪というのです。どんな芸事やスポーツ、武道も、特別なトレーニングなしにできたら一番よいことでしょう。でも、そんなことはありえません。

 何回も歌っているうちに、あるいは、何曲も歌っているうちにうまくなるのは、カラオケです。それは、遊びの一つです。カラオケ業者が儲かるだけです。ゲームセンター、アミューズメントパークと同じで、お金を支払う消費者に過ぎないのです。ステージサイドでなく、客席サイドにいるからお金を払うのです。

 歌の変容がそういう誤解を助長していったのは確かです。オペラのような特別のトレーニングのいらないものとして、ギターを買ってコードを覚え、いつもの声でそのまま歌ったらポピュラーソングと思われたからです。マイクとスピーカのおかげで、普通の声で歌ってもプロにもなれたのです。そこでのプロという要素が、声でないのは確かです。歌唱力でないことも多いですね。

 「声がプロ」とはどういうことかという問題です。日本は、歌の力が歌手でなく作詞家、作曲家からアレンジャー、プロデューサーまで演出家の方へ、プロの力が偏っていったのでわかりにくいのです。