要素別に基礎と応用を考えてみます。ここでいう応用は、基礎ができた後の応用でなく、基礎をつくっている間にステージを凌いでいくための応用、切り換えて使うための応用です。これは今の現場のニーズに応えるものです。基礎はないけど出番のある人には欠かせないのです。
大半のヴォイトレのノウハウ、方法、メニュはこの一部に当てはまります。これは仮の扱いなので´をつけて比べてみます。
A’お腹の使い方(腹式)―A息吐き
B’頭部共鳴(軟口蓋、喉頭下げ)―B体の共鳴
C’歌にまとめる、メロディと歌詞をこなす―C聞く、感じる、リズム強弱、フレーズ処理
D’MC(喉守る)表情、演出―D発声、発音、ポイント
B―B’のときに、A、Dが邪魔しないようにすることです。仮のところで、腹式呼吸や深い声が身につかないのは当然といえます。