「バッテリー理論」を、もう一度まとめておきます。
1.バッテリーは古くなると充電時間がかかるようになる。それに反し、出力時間は短くなる(つまり、休みがより多く必要になるのに、それでも声はもたなくなります)。
2.出力そのものが落ちてくる。100→90→80
3.いくら充電しても満杯、以前の100パーセントにならない。
私が、デビュー本で述べたように、根本的な解決は、容量=器として大きくするしかないのです。
つまり、声として使えるパーセンテージが落ちるとして100%→80%→50%となるなら、器として100、125、200としなくては同じ出力はキープできません。しかし、この減らした分をステージパフォーマンスか人柄でもたす、MCの話で日本のプロはカバーしているのです。それがまた、声に悪い影響を与えています。
素質、才能でプロとなっている実力派では、かなりパワーが落ちても人を惹きつける技量は残っているからです。