夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

CD教材の見本の害

実際のヴォイトレの大半は、歌の共鳴コントロールだけです。それも声楽家のソプラノや合唱団ならまだしも、ポップスでは、トレーナーが、のど声と区別がついていないケースさえ多いことも指摘してきました。

 トレーナーのCDの見本を発声として聞いてみてください。日本では200種以上売られていますが、2、3くらいが声としては合格、10もまともなものはありません。これが日本のレベルです。外国人のものと比べてみるとよいでしょう。ヴォイトレがヴォイトレのトレーニングになっていない現状の一例です。

 よくない声を聞くくらいなら聞かない方がよいのです。悪い見本も一度くらい聞くのは、ガイドラインやチェックとしてよいけど、あまり聞くとよくありません。レクチャーとトレーニングは違うのですが、一流のアーティストの声に直接学ぶべきです。そうでないなら、楽器音の方がよいと思います。

 よい声でも同じ人のばかり聞いているなら、聞く本人と違う声なのですから、どうしてもまねしてしまうものです。私はトレーニング用のCD教材に自分の声を使うことは避けています。一般用のサンプルには、ガイダンスとして、ナレーションを声優というプロ職の人の声で入れています。声だけでなく、滑舌やイントネーションなども練習として使われることも多いからです。