発声、共鳴の調整には、発声の教本を使うとよいでしょう。シンプルで自由度があります。その一つとして「コンコーネ50」を使います。50曲すべては不要です。でも、毎日25曲を1時間ほど聞いて1年、それで2年あれば、ほぼ感覚は入ります。歌唱のスタイル、歌唱時の声は、考えないことです。
人によってはNO.1の1曲でもよいくらいです。これで1オクターブと3度のドード―ミまでです。女性なら、ラあたりで裏にチェンジしてもよいでしょう。高いド、レ、ミまでもっていくなら、人によっては、やや無理のかかる発声となります。ハミングや母音唱法(ヴォーカリーズ)ほか好きな子音+母音や、スキャットで使ってもよいでしょう。
本当は、自分の体から自由に動かせるところまで、取り出される声がベースです。となると、2~3音から半オクターブで充分です。すぐに1オクターブ以上の域を統一、コントロールするのは、日本人には難しいでしょう。それも、実際の歌や歌の声とその優先順を参考にするとよいでしょう。