夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

専門性

科学的な本についての批判、少なくともヴォイトレにおいて、発声の原理や共鳴の分析などが、何らトレーニングとは関係ないことは、これまで述べてきました。生理学、音声学での科学の統計、法則、理論は、歌唱やせりふの練習での本人の変容と関連づけがされていないことでほぼ無効といえます。☆

一個人のトレーニング前後の変化や何によるのかが捉えられていないし、一個人では何ら客観性を帯びていないからです。また、現状回復は示せても、能力の向上、獲得には因果関係がないこと、個体差が大きく、比較や実証のしにくいことを挙げてきました。

それにも関わらず、人というのは、何らかの専門的な知識がある、その一つが当たっている、信じられるとなると、その人のどの方法も判断も正しい、しかも、自分に当てはまる、と思ってしまうものです。一つが正しければ、そのことをもって、その人の言うことは正しい、残りの全ても正しいとは限らないのです。

それなら、本やネットで一日勉強すればトレーナーになれます。実際に、資格はないので、なろうと思ったらなれるのです。

トレーナーの体験や経験がどのくらい指導に活かせるのかは、どのトレーナーも自分の得意なところ、専門のところに土俵をもっていて、そこでの信用をもって教えます。それでよいのですが、その前に、本当は第三者がマッチングをすることが望まれます。

そのトレーナーの立ち位置、価値観を知っていくことです。方法、メニュよりも、あなたにとって、もっともよいスタンスのアドバイスは何でしょうか。具体的には、そのトレーナーを選ぶ意味を知るということが、いずれは大切なこととなるのです。一方で、すぐにそんなことがみえてしまうくらいのトレーナーなら、大して役立たないようにも思うのですが。