気を遣うことば、失礼のないことばを選んで正しく言うことで終わっていませんか。
気遣うのはよいことで、マナーでもあります。しかし、ただ気遣っているのでは、きちんと正しく聞こえて機能面ではよくなっても、声は固まってきます。
私たちは、アナウンサーのようには日常、親しい人と話しません。報道は感情や個性を抑えて伝えます。会話は気持ちを伝えようとします。それらは逆の方向ともいえます。
ビジネスでは、ビジネスライクに行われることを期待されるゆえに、ファストフードやファミレスのようなマニュアル対応も必要です。しかし、形式的に固まると、本当の事、本音は伝わらないのです。本音を伝えないためにマニュアルはあるのです。それは、本当は機能であり、声の応用なのです。