自信をもちすぎで傲慢なのもよくありません。「もうわかっている」と言う人ほど始末におえないものはありません。わかったつもりになっていたり、自分のわかっているところに一方的にもってきて、相手のことをしっかりと捉えていないからです。
しかし、自己を卑下したり、卑屈になるのもまた、よくないことです。
「私は声がよくないので…」「長続きしないので…」など語らなくてもよいのです。それは、あなたがそう決めつけているだけのことです。レッスンやトレーニングに、マイナスになる考えはいりません。
自分を卑下しても、他人を見下しても、自分の力は今以上に伸びなくなります。先入観、偏見、固定概念で色がついていくからです。
同じ曲でさえ、気分で受け方が違ってくるものです。絶対的な基準を探りつつ、それを何でもかんでも当てはめようとしないことです。相対的に比べるとすぐにわかることもたくさんあります。自分の固定観念を捨てるためにどうするか、です。現実より現象の方が大切なこともあるのです。