間違い、誤りに気づいて正すのではありません。浅いことに気づく、このくり返しで何事も深まっていくのです。
私は、個性、独自性と、普遍性、共通して通じるものとの関係を見極めようとしてきました。本人の作品と他人の評価する作品のギャップと、その見方ということです。
型や流派、分野などという制限は、共通する感覚を深め、チェックし、認識、評価するのにわかりやすいノウハウです。うまい人はデッサンもうまいが、すごい人はデッサンも個性的でしょう。
先天的にもつ芸術性は、反応したり感覚できる能力の存在のように思います。「子供は天才」のゆえんです。それを教育で否定してはよくないですが、保留しないと一人よがりになって伸びません。そのまま放っておくと「二十歳で凡人」になるのです。