ライブは、即興。だからこそ、活きるのです。すでにあったことをくり返すのではなく、これからつくるのが、ライブです。
ですから、これまでのものをそのままくり返して再現することで、成り立っている文化へは、切り込むことになります。
すでにやったことではなく、これからやることに気持ちを高ぶらせるとなると、パフォーマンスです。それは、客を先に行かせない、読ませないことを条件とします。客に読まれたままに終わってはよくないところで難しいのです。
客に力があれば、客が深読みして仕上げてくれます。しかし、客には、後を追わせる、背をみせておければ理想です。
そのためにセンサーの感度を上げることです。これが、一転して、察する力や配慮の深さと結びついてくるのです。