細かさが質の高さになってくるので、「ていねいに」と注意するのです。ときに、ゆっくりとしたテンポに変えます。また、半分の声量やピアニッシモで歌うようにといいます。それだけ細かく割っているからこそ、聞くと豊かに濃密に聞こえるのです。
1フレーズでも他の人と全く違ってくるのです。それを時間がたわむ、緩む、甘いといいます。
しかし、基礎のできていないうちには早すぎます。最初からていねいに、こんなふうにやっているばかりなのが、今のレッスンの風潮です。それでは、大きく育たないし長きにわたって伸びてはいかないのです。
音楽、特に歌では、1つに大きく捉えて3つくらいに割るのが大切に思います。