夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

「皆が」とは、誰か

日本では、よく「皆が…」と言います。「私」に対して「公」、「みんな」とは、誰のことなのでしょう。私は、「皆が…」というような表現が入ると、「それは誰なのか」と聞き返します。「クラスでは」「学校では」「町内では」「○○部では」「会社では」「従業員は」「トレーナーの先生方は」「ここにいる人は」などのときもあります。

何となく、お互いにわかっているつもりで、そう言っているとしても、本当に誰なのかということを知らないと、物事は先に進められないからです。ですから、「みんな」とか「私たち」などという言葉は、簡単には使えないのです。

かつて、「我々は…」などと言って一括りにできたのは、「それは誰か」と聞かずにすんだのは、相手が決められた立場でいたからです。明らかに立場が逆で、それに対する同じ目的の同志としていたからです。体制と反体制と2分できていたからです。