NEWヴォイストレーナーの選び方[アーカイブ版]

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に  バックナンバーは「夢実現・目的達成のための考え方と心身のトレーニング」をご覧ください http://bvt.txt-nifty.com/trainersen/

動くことから

私がこのところ警告していることは、理屈で考え納得しないと動けない傾向がますます高まっていることです。理解や納得のために行動するのでしょう。若い人は自分のもつ独自性からの才能の発揮よりも、何でもよいから「他人のようになりたい」「周りにすぐに認められたい」というほうにどんどん偏ってきています。

 

ワークショップもレッスンも、今の医者の治療のように同じくマイナス面をみて、そこをゼロにすることに焦点があてられることになりつつあります。心身をリラックスして、状態がよくなれば、しぜんなあなた本来の声が取り出せる、そこまではよいとしても、それが目的のようになっているのです。それは、前提であっても、最低条件の一つにすぎないのです。一回だけ、もしくは毎回、その日の成果で問われるようでは、トレーナーはそのように本人がわかる効果をあげることに専念せざるをえなくなります。ともすれば、本質をみえなくしてしまいます。

 

 例えてみると私が、ビジネスマンの研修で「早口ことば」を使うのと似ています。それを100回もくり返せば、これまでつっかかったこともいえるようになります。それを効果と思ってくれますが、やらなかったことをやっただけですから、声として伝わる力は変わっていないのです。

 トレーナーがメニュのその人に対する意味をこういう位置づけと知って相手に合わせるのはまだよいのです。こちらに寄せられるトレーナーの質問をみると、それさえ把握していない人が多いのです。質問するだけ問題意識があるからよいともいえるのですが。

 確かに、マイナスはゼロにしないと、そこが前提なのだから、それが第一歩という考えもあります。しかし、ゼロになることをいくら続けても、それはゼロであって必ずしもプラスにはならないということがわからない人が多いのです。